【ニュース】サンウェイがIJMを110億リンギで買収へ マレーシア最大級の不動産・建設グループ誕生を目指す
2026年に向けて、マレーシアの大手企業同士による大型合併が動き出しました。
不動産・工業分野で知られるサンウェイは、建設大手のIJMを約110億リンギで全株式買収(全面買収)する計画を発表しました。
サンウェイはこの買収によって、「不動産と建設をあわせ持つ、マレーシア最大級の総合グループの一つになる」としています。
買収の内容は「現金+新株」
今回の買収は、
- 10%を現金
- 90%をSUNWAYの新株 という形で行われます。
IJM株主が受け取る内容
IJM株1株につき たとえば、IJM株を1,000株持っている場合
現金:約 315リンギ
双威株:約 501株 を受け取る計算になります。
買収価格は市場価格より高め
この買収価格は、
- IJMの直前の株価(2.75リンギ)より 約14.6%高い
- 過去の平均株価(5日〜1年)と比べても 約17.6%〜28%の上乗せ となっており、株主にとっては比較的有利な条件とされています。
上場廃止の可能性も
もし買収後に、IJMが「一般投資家が保有すべき株式比率」の基準を満たさなくなった場合、SUNWAYはその比率を回復させる措置は取らず、将来的にIJMを上場廃止にする可能性もあるとしています。
株主の承認が必要
この買収を進めるためには、SUNWAYの株主総会での承認が必要です。
発表当日、
- SUNWAY
- IJM の両社は一時的に株式の取引を停止しましたが、翌日午前9時から取引を再開する予定です。(発表前のSUNWAYの株価は5.60リンギ)
経営陣のコメント:「1+1は2以上になる」
SUNWAYの最高経営責任者(CEO)は、記者会見で次のように述べました。
- 合併後は、売上・資産規模ともに国内最大級
- 事業規模、資金力、競争力が大きく高まる
- 人材やノウハウを共有することで、より多くの大型案件を獲得できる また、IJMはSUNWAYの完全子会社になるが、独立した会社として運営を続けると説明しています。
すぐに大きな組織変更はしない
SUNWAYは、
- 共同調達
- 業務プロセスの効率化
- 資源の共有 などを進めるための統合委員会を設立しますが、短期間でIJMの事業構造を大きく変える予定はないとしています。
両社を合わせると、
- 土地保有面積:5,685エーカー
- 開発総額:1,181億リンギ に達します。
「人員削減の予定はない」
現時点では、IJMの従業員を解雇・削減する計画はないと明言されています。
将来、業務統合のために人事調整が必要になる場合でも、効率化と知識共有を目的とし、一定のルールに従って行うとしています。
買収完了は2026年第3四半期予定
財務責任者によると、すべての承認が順調に進めば、買収完了は2026年第3四半期になる見込みです。
なお、この買収は、SUNWAYメディカル(医療部門)の上場計画とは別であり、買収に応じたIJM株主は、SUNWAYメディカル株の配当(現物配当)を受け取る対象にはなりません。
4年越しのうわさが現実に
実は、SUNWAYによるIJM買収のうわさは、過去4年間たびたび報じられてきました。
2021年には、SUNWAYが一時的にIJM株を約5%保有していましたが、当時は合併には至らず、その後売却しています。
しかし、2024年11月以降、再び買収観測が強まり、今回ついに正式発表となりました。
IJMの株主構成も背景に
現在のIJMの大株主は、
- 雇員公積金(EPF)
- 国民信託基金(ASNB)
- 公務員退職基金(KWAP) といった政府系投資機関が中心です。
株主が分散しているため、買収価格が妥当であれば、強い反対は出にくいと見られています。
今回のSUNWAYとIJMの統合は、マレーシアの不動産・建設業界にとって歴史的な大型再編となる可能性があります。
今後は、株主の判断と規制当局の承認が最大の注目点となりそうです。
📚 Sources
e南洋”双威出价110亿全购IJM 誓言打造产业建筑综合霸主”2026年1月12日
